「ワシたち『首取り』は失敗なんざ許されない。誰もここから出させないし、全員皆殺だ。前に失敗しかけたことをもう忘れたのか?あれは運がよかっただけだ。結局外へ少し情報が漏れたが、奇跡的にワシらの存在、旅館のことは疑われなかっただけ。外へここの情報を流せれても問題は無いだろうが万が一のこともある。
今回だってそうだ。『首』全員に罠を仕掛けて、万全状態、絶対に逃げられない状況を作ってから狩りをするはずだった。なのに何だ?聞いた話だとまだ小さい餓鬼に見られて計画が台無しとは....」
「あれは私も実里も気付かないくらい音も出さずに来たんです。恐らく私達を驚かせようとしたのかも....」
「とにかく貴様はこれからの更なる失態は許されないぞ?今度は説教だけでは済まない、脳天をこの銃で吹っ飛ばす事になるぞ?捨て子だったお前を引き取ってくれた先代の女将の恩を仇で返そうと言うつもりか?恩を返したいのなら『首取り』を続けて実里の手助けをしなさい。分かったな?」
「...はい。」
源太さんは言うだけ言うとスクっと立ち上がり上の空を見ながら鼻で笑った。
「罠にかかってる『首』共は自分がいつ、ワシらの手中にあったのか分からずただただこの旅館を逃げ惑う。そしてふと思うのだ。



