首取り

よし。このまま咲達と合流しよう。全力疾走で結構走ったからな。体力面や距離も離れている....それにまだ敵は何処にいるか分からないやつが三人。合流は難しそうだな....

バァン!!!!

実里が後ろで暴れている音の以外に一発の銃声。俺は幸江さんに撃たれたのかと思ったが、銃声は拳銃というより猟銃。つまりおじさんが撃ったと思われる。身体に痛みはない。走り続けていた足を止めて、周りを警戒するが、両端にある部屋から撃たれたような形跡は見当たらなかった。

俺はその銃声が気になって、実里達の方へ戻っていく。まだ実里が暴れている音はまだ聞こえていたので身を低くして、中庭へ進める曲がり廊下いわゆるT字路の所から頭だけを出してその状況を除く。
この旅館の構造は簡単に説明すれば田んぼの『田』の文字見たいな感じだ。外枠は中と外にある程度の間隔で一部屋づつあり、角の方に露天風呂が一つ。そして共有便所が二つあり、最初の受付場所は丁度真ん中だ。受付場所は特別で、中庭へ行ける廊下は存在しなかった。
今実里と幸江さんがいる場所はどこかは分からないが、外枠の中庭へ行ける三本の廊下のどれかの近くにいて、俺は中庭への廊下に頭だけ覗かしているといった状況だ。

背中が妙にヒリヒリして触ってみると血が付いていた。クラウチングスタートをする時に背中にかすっていたのだった。やっぱり映画みたいに綺麗には避けられないかと微笑する。