首取り

眉間に綺麗に穴が空いている男性。
自分の子だろうか、子供を覆いかぶさりながら腹部を散弾銃でやられたのか外へ内蔵が漏れ出ていて、銃弾が肉の中に埋め込まれている女性と、残りの銃弾が頭にあたり、頭部の中が丸見えの子供。
苦痛に顔が歪めながら目を見開いて死んでいる男。
四方八方に身体がグチャグチャに分かれている人達。
正確には分からないがそれは五・六人の死体が混ざっていると見た。

そんな死体の山を見て吐きそうになっていると、その死体の山の丁度真ん中に片手に拳銃。片手に何人かの頭を髪を掴んで持っている幸江さんの姿があった。
返り血がその紫色の浴衣を汚して、まるで映画を見ているようだ。

やった!間に合った!!だけど油断するな俺。集中しろ....ここからだ。本番は。

幸江さんと目があった時俺は心底驚いた顔をした。これは勿論演技。何の目的も持っていなく、たまたまここまで来てしまったと相手に勘違いさせるつもりだ。
幸江さんは冷徹な眼差しを俺に向けながら片手で拳銃をこちらに向けてきた。手つきが慣れている。手ぶれを起こす様子も無いし、一発で俺の眉間に入るのは当たり前のように感じる。


「ハァハァッ!!ま、待ってくれ!!撃たないでくれ!!頼む。そこをどいてくれぇ!!」