そう思っている時私はある事を思いつき机に向かった。

私はメッセージを書いた。ある人達に伝えるメッセージ...これがもしかしたら私の遺言書になってしまうかもしれないと思うと、苦笑いが浮かび上がってきた。

このメッセージをちゃんと読んでくれますように...

そう心の中で念じて引き出しのなかに静かに入れた。


「ふぅー」


私は覚悟を決めて部屋から出た。

玄関で靴を履き替えてる時に後ろからお母さんが声をかけてきた。


「どうしたの風華?そんなリュックなんて持って...」


「ちょっと友達の家に行ってくる。明日の朝に戻るけど遅れる時には連絡する...」


私は靴を履き替えながら素っ気ない感じに答えた。


「そう...」


心配そうにお母さんは言った。
それはそうだ。お母さんからしたら、風呂に入るまでテンションが上がっていたのに部屋に上がったら叫び声。それに今では素っ気ない感じ。心配されない筈は無かった。

私はお母さんの顔を見なかった。
いや...見れなかった
今お母さんの顔を見たら私は泣いてしまって、覚悟が薄れるに決まってる。
何故なら声を聞いただけで今泣きそうになっていた。