「んん~何処かな~?匂いが混じってるから分かんないよぉ。誰か返事してよぉ。寂しいよぉ~」
馬鹿なこと抜かすな!蹴り飛ばすぞ!
心の中ではそう思うが、本当に実践すれば結果は目に見えてる。明らかに飛ぶのは私の身体だ。
実里はそう言いながらもまだヨタヨタ動く。だが、その向かってる方向が定まってきていて目標に向かって明らかに進んでいた。
実里は背中を壁に預けている蘭の目の前まできた。
蘭は涙をこぼしながらガタガタ震えている。今にでも発狂しそうな状況だ。
私はハンドサインで静かにするようにと合図を送るが完全に拒否。ブンブンと頭を横に振りながら口パクで「無理」と何回も言っていた。
だが、秀哉が口パクで「頑張れ。静かに。」と送ると蘭はブンブン横に降っていた頭をようやく縦に降った。顔を少し赤く染めながら。
こんな状況なのに、頭湧いてるんじゃない?
さっき自分も変な妄想をしていたのは完璧に忘れていた。
だが秀哉の力も切れるのはそう遅くはなく、実里はドンドン間合いを詰めて来て、蘭は口を手で抑えながら必死に叫び声を上げるのを我慢した。だがどう見たって長くは持たない。何とかしないと....
「ここら辺かな?....ここら辺だな。臭~い匂いがするのは....ここかな!!!?」
バキッ!!!!!



