「あぁ〜痛った〜。何でここだけ抜けて....
!いるね。この部屋にいるね!アハハ!!匂うよ匂う、血の匂いと?.......臭いなぁ、臭すぎるよぉぉ!!!!」
実里が自分のすぐ後ろにいるということだけで身体は縮こまり、惠津子さんと美津ちゃんのあの惨劇が目の前にフラッシュバックして気持ち悪くなった。
逃げなきゃ....このままだと殺される....殺されて....
ブルブル震える両手で立ち上がろうと顔を上げると皆は既にさっきいた所から離れて四方八方にバラけていた。
そしてこっちをチラッとみながら玄関の戸に向かって音を出さないようにゆっくりうごいている愛梨と蘭。そして玄関の戸は見ずに、こちらを凝視するおばちゃんと秀哉がいた。
何故か私にはまるでお葬式で腹痛を突然訴え、親族席を離れて空気を読まず猛ダッシュをするも、何故かこけてすごい放屁音と臭いが漂い、親族や知り合いに凄い軽蔑されてるような感じがして泣きそうになる。
何でこんな状況で勝手にこんなこと思って泣きそうになってるのか分からない。
仕方ないじゃん。そう思っちゃったんだから。
そう一人で言い訳をしていると、目の前に実里の足がいきなり出て来て身体中が汗が出る感覚を覚える。
実里は鼻をスンスンとしながらゆっくりと動いていた。
だがそれには方向性がなく、身体と頭を動かしながら匂いをたぐっていた



