首取り

だけど秀哉の言ったことは私も共感する所があった。
あそこはさっきまで地獄のような場所、もっと死体があるに違いない。だが、やはり愛梨の言うとおりでグズグズはいていられない状況なのも確かだ。


「秀哉。行こ?これ以上時間を無駄には出来ない。」


「あぁ。」


秀哉の肩に置いた私の手をグッと返事と一緒に握りしめてきて、少し変な気分になった。

この気分....何処かで経験したことがある....

覚えがあるのに思い出せないもどかしさを感じてる内に秀哉は立ち上がった。


「じゃあ皆。受け付けの所まで今ずくに行こう。出来る限り音は出さずに迅速にな。もし奴らに遭遇したら自分の命を優先してくれ。生き残る事だけを考えてくれ」


皆ほぼ一斉に静かに頷く。私は皆の顔を見ているともしかしたらこの中から何人か消えてしまうかもしれないっといったことを想像して少しゾッとした。


「あと愛梨。さっき辰吾が話しかける前に何か言いかけたけど、何なんだ?」


「....やっぱ大丈夫よ。もう少し頭の整理が済んでからまた声をかけるわ。」


「そうか、自分のペースでいいからな?他の人たちも気になる事があったら意見交換しておこう。手掛かりになるかもしれない。....よしっ!じゃあいこ」



ズズズッ....ギシッ、ギシッ....


秀哉が気合いの一言を言っている最中なのに屋根裏から物音が聞こえた。