首取り


「さ、咲ちゃんの話を聞いてなかったの!?風華と恵美ちゃんは....メールをしてくれたのよ!それが何より生きている証拠じゃない!!それにまだ二人とも殺人者の手には掛かってない可能性もあるじゃない!!」


「そんなのいくらでも偽装出来ますよ!!そもそもメールが出来る状況下ならなんで警察に連絡しないんですか?それに、殺人者の手に掛かってないってそんなのアリンコレベルの可能性ですよね!!試しにメールしてみたらどうなんですか?」


辰吾はおばちゃんに向けて言っていただろうけど、途中私向けになってドキッとする。おばちゃんはこっちにメールをして欲しそうな顔を向けてくるが、正直不安でその顔は埋め尽くされていた。
愛梨もスマホを操作するも途中から手を止め、少し泣きそうだった。

私もメールを送ろうとした。だが、それが出来ない。もし返ってこなかったらと思うと怖くて操作が出来ない。
辰吾の言葉を認めたくない。だが、はっきり言って現実的。反論が出来ない。
おばちゃんもそれから何も言い返せず、顔を下に向けてしまう。

そんなおばちゃんをみて嘲笑うかのように話続ける。


「あんたも....いや皆分かってんだろ?だけど認めたくないだけだ。分かったらまず脱出方法を探そう。その後で二人を探したいやつがいたら勝手に探していてくれ。俺は逃げるからよ」