「私は手分けして探した方がいいと思うよ。この旅館タダでさえ広いし、少なくとも実里、幸江、おじさん、小百合、"あの女の人"の五人も敵がウロウロしている。一斉に行くとして、誰にも遭遇しなければ言い話だけどもし遭遇したらそんなの一環の終わり。皆一気に全滅よ。あと、それに私の考えだ....」
「おいおいおい!!何勝手に最初から助け出すことから話が入ってんだよ?こんな状況じゃあまず脱出方法だろ!?さっきも秀哉がいってた通りだ!!抜け道は先に作った方がいいんだよ!!」
愛梨の話の途中で辰吾が図々しく話に割り込んできた。
もうこいつの中には助け出すっていうワードがもうないらしい。
「あなたは何を言ってるの?その脱出方法を探してる間に二人がどんな目に合うか分からないじゃない。相手は殺人者よ?一刻も早く二人を救出しないといけない状況なのよ。」
「...てめぇ...同じクラスの愛梨だっけ?いつも教室の端で本しか読まねぇ陰キャには興味ねぇんだよ。黙ってろ」
「おい。あんた今なんつった?」
愛梨にキツイ言葉を放つ辰吾に対して蘭が私にしていた顔をより険しくして辰吾に迫ってくる。そんな蘭を見て少し辰吾は後ずさりした。
「あんたは愛梨の何を知ってんだよ?どんな野郎でもアタシの大事な人を馬鹿にすんのは許さねぇぞ?」



