「ッ!!こっちだッ!」
秀哉がいち早く私の手を持って右の廊下へ向かって走ってくれた。
そのおかげで幸江さんの銃弾は私ではなく、すぐ後ろにいた人の眉間を貫いた。
叫び声と悲鳴と銃声が交わっている空間を何とか逃げ切った私達四人はとにかくその場から出来るだけ離れようと走り続けていた。
実里に足音を聞かれる危険性何て全部無視して、今自分が出せる脚力を最大限に出して走っていた。
後ろから秀哉が名前を呼んでいるがそんなのは無視して、とにかく逃げないとっという気持ちの方が強かった。
左へ曲がる廊下に差し当たり、いざ曲がろう!っと思いトップスピードで走っていると一人の人影が私の視界いっぱいに覆い尽くされた後、その人影とぶつかり私は後ろに倒れ込んだ。
倒れ込んでやっと実里と"あの女の人"の事を意識して一気に汗が溢れ出る。
私は下を向いていた目線を恐る恐る人影の方へむけると、そこには真っ青な顔をしていて尻を抑えてる蘭とこっちを目を見開いて見ている愛梨がいた。
「蘭....愛梨...」
私がボソッと二人の名前を呟くと、それに気付いた蘭は痛そうに閉じていた目を開き、私を見るなり驚いた表情を作り出した。
何故そんなに驚いた表情をしているのか分からなく、瞬時に頭の中でその理由を掘り出した。



