「....まだいるってことですか?あの二人以外に....同じようなやつが....」
「可能性はあるわよね?さっき辰吾君が言ってた『操られる』がもしまだ誰かされるんだったら、どんどん数が増えていくのかしら....」
「操られるのだってあくまで可能性ですよ。あまり深く考えて、いらない事まで気にしたら身体持ちませんよ?」
「えぇ。そうね。....ごめんね?こんな時に変なこと聞いちゃって....」
私は軽くお辞儀をして前を向いた。さっきあまり深く考えるなっといったばかりなのに、おばちゃんの言葉が頭から離れなかった。
もし、おばちゃんの言葉が的を得ていて実里くらいの奴がまだ数があったとしたら状況は物凄く絶望的だ。
私はブルっと身震いしていると秀哉がいきなり止まって、私の頭は秀哉の背中に思いっ切りぶつかった。
何だと思って顔を覗かせてみると、既に私達受け付けの前へ到着していたのだった。
私はホッと一息をつけるが、その一息つける時間は思った以上に短いものになった。
向かいの廊下から大体大学生くらいの団体が凄い勢いで走ってきて、受け付けの所で急カーブして正面の門へ突っ走っていった。見た感じ六人くらいいて、大体性別は半分くらいに収まっていた。
その大学生達は皆顔が真っ青で危機迫っている感じで、「逃げろ!逃げろ!」っと叫んでいた。
その大学生達が私達の視線から消えたのを合図に後ろから辰吾もそれに付いていくように走っていった。



