「何なんだよ....何なんだよアイツは!!アイツ!....人を簡単に殺したぞ!!道具も無しにだ!!」
「おい辰吾。声を落とせ。実里に気付かれるぞ。」
秀哉の注意にハッとするがまだ何か言い足りないのか、イライラしている感じを見せてきた。
「さっきのあの子....実里ちゃん...よね?あの子が....本当にあんな残酷なことをやったの?....」
「....あんな大人しそうな子だったと言え、やったのは実里です。ハハッ。人を信じられなくなるな」
おばちゃんを除く二人は実里ちゃんのことはもう既にちゃん付けをしていなかった。確かにあんな姿であんな光景を目の当たりにしたらそうなるであろうと思った。
実里ちゃん。いや、実里は何で美津ちゃんを追って、そして殺したのか....それに人を壁まで飛ばしたり、蹴りで人の首を跳ねるのは大の大人でも無理なのに何でそんなことが出来たのか....
あの時の実里は初めてあった時より信じられないくらい肌白く、死んだ人みたいな感じがした。
何かひっかかる...
そう思った直後辰吾はハッとした表情を見せた。
「もしかして、アイツがさっきの話の"あの女の人"なのか!?」
「だから辰吾。声デカイって」
「いや。それはないよ。風華が言ってた"あの女の人"は肌が白くて白目で、髪の長い綺麗な人って言ってた。実里は髪の短いし、どちらかって言うと可愛い子っていう感じだし。」



