首取り


「あの花を見た時何か何処かで見たことがあると思ったらこれよ...アセビよ。
花言葉は....献身・清純な心・....犠牲....?」


おばちゃんが言ったアセビの花言葉の『犠牲』が頭に凄い引っかかる。
犠牲?え?どういう....



「いやああああああああああああああ!!!!!お母さん!!お母さん!!!!」


アセビの花言葉に疑問を持ち四人全員ポカンとしていると外の廊下から子供の悲鳴が聞こえてきた。
私達はスマホ画面から一斉にその声のする方向を見た。
この声....聞き覚えがある。ついさっき聞いた....


「...美津........ちゃん?....」


私はいち早く玄関の戸に手を掛けて勢いよく開けた。後ろで「お、おい!」と辰吾が呼びかけるのを無視して廊下に一目散に飛び出した。

目の前には玄関から身体を勢いよく出した惠津子さんが丁度視界に入った。惠津子さんは「美津!?」と叫びが少し含まれている感じで呼びかけた。


悲鳴はまだ続いている
その悲鳴は薄暗く、目を凝らしてもよく分からない廊下の奥から聞こえてきていた。
何が起きてるのか知りたい反面見たくない気持ちが何処かにあった