首取り

玄関の戸を開けて勢いよく中に入ると、外をキョロキョロしてる秀哉と、机に置かれている豪華な肉料理を頬張る辰吾、そして何故か掛け軸の近くにある白い花を見てブツブツ何かを言いながらスマホを操作するおばちゃんがいた。
机に並べられている肉料理はどれも美味そうな匂いを漂わせていて、今すぐにでもかぶりつきたくなった。
見た感じ秀哉は手をつけず、おばちゃんは少し食べ、辰吾は馬鹿みたいに食いまくっているといった感じだ。

私の帰りにいち早く気付いたのは辰吾でこちらを見るなり目を見開き、すぐに左手に持っていた茶碗を机に置いて私に頭を下げてきた。


「す、すまん!咲。俺が悪かった!男の俺がもっとしっかりしないといけないのにこんなこと....本当にすまなかった!」


今はあの時よりかは頭を冷やしてきたし、今はそれどころではない。別にまだ辰吾のことを怒ってる訳じゃないので少し間を開けた後に「私も言い過ぎた。ごめん。」と一つ謝罪を入れると辰吾は「ありがとう!俺マジで頑張るからさ!」と懐いた犬のようなキラキラした目で見てくるものだから反射的に目をサッと逸らす。


「仲直りして良かったけど、咲。何か情報掴めたか?」


秀哉は目線を外から私の方へ向け、真剣な眼差しで聞いてきた。それを合図するかのようにおばちゃんもゆっくりとこちらを向いてきて、三人の視線が自分に集まった。
私は一息いれ、さっきのことや今やるべき事を話した。

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