「....恵実はいつも自分勝手よ。一度用件を言ったらこっちが聞くまで繰り返しの電話なんて絶対ないの。恵実から昨日の夕方に電話してきた。「首無しトンネルに行こう」って。だけど、何時間かたったらまた誘われた。その日はおじいちゃんの葬式で明日って言ったのにまた誘われたの。....あの時の恵実....記憶障害があるみたいな感じだった....」
「そう....なんだ....」
恵実の不審な点は明らかだ。オカシイ。それに最後に言ってた恵実の記憶障害は私の場合にも当てはまった。
『あれ?あぁ。あれはドッキリだよ』
その言葉が頭の中を巡回していく。一体何で?....
「でも恵実は多分無事。」
「え!?どいうこと?」
「恵実は電話には出てくれないけどメッセージで会話してる。『今何処?』って聞いたら『旅館にいるよ〜』って返ってきた。高校生にもなって隠れんぼするとは思えなかったけど、そう。風華もいないのね。なら二人で隠れてる感じかしら?私はもう行くね。」
そう言い残すと愛梨はさっさと行ってしまった。私はすぐに風華にメッセージを送った。
『風華。今何処にいるの?』
お願い!反応して!
ここまでの最中風華に連絡をとろうとしなかったのは、もしかしたら風華はもうヤバイんじゃないかと思って、それを知るのが怖かった。愛梨の推測が本当だったらきっと風華も連絡してくれる。



