「てめぇ!ふざけてんじゃねぇぞ!!今さっきのやつは気づいた事を言ったんだよ!!それに比べててめぇは何か手柄あったか!?気がついた・不審な点とかあったか!?さっきも風華のことを気にせず、夕食を有難く貰おうとしたのはてめぇだけだったんだよ!!場をわきまえろ!私が必死に色々策を考え、考察したり、実行したりしてんのにお前は何をしたんだよ!!!言ってみろや!!!!」
タンスに入れたのはこの為だ。あのまま怒鳴っていたら実里ちゃんに聞こえてしまうかもしれないからだ。辰吾は何か言いたげそうな顔をしていたが、すぐ顔を伏せてしまって諦めた。
「わ...悪かった。俺が不謹慎すぎた....次から気を付ける。」
「ふんッ!」
辰吾の胸ぐらを掴んでいる手を思いっきり離して、私は自分の荷物を持って玄関へ向かった。
「おい!咲!どこいくんだよ?」
「露天風呂行ってきて気分晴らしてくる。今こいつと同じ場にはいられない!」
「お前が出てく必要ないだろ」
「いいんだよ秀哉。心配すんな。私はその他にもまだやりたいことあるからさ。」
「....咲ちゃん。気をつけてね....」
「ありがと。おばちゃん。」
私はこの場の雰囲気を壊したのにも関わらず、優しく接してくれたのにはとても感謝した。辰吾に至っては少し言い過ぎたかもしれない。イライラしたのは確かだが、ここに連れてきたのは私達自身だ。後でしっかり謝ろう。
心の中で決意して、私は部屋を後にした。



