「ちょっと咲ちゃん!!!風華は何処!?」
「あれ〜?私の勘違いだったのかな?何か廊下奥で風華っぽい人が....」
「おいおい。あれは違うぜ。あれは薄ピンクの着物来てるここの従業員だぞ。」
「いや。本当にごめんなさい。てっきり私は....」
おばちゃんは相当ショックだったのだろう。負のオーラが満ち溢れながら部屋に戻っていく。
ごめんなさいおばちゃん!!後でちゃんと説明します。
辰吾も少し重い足取りで戻っていく。
....お前はどうでもいいや
さっきの怒りは忘れはしない。
秀哉は相変わらずこちらを見つめる。
マジでやめろよ....そんな見詰めんなよ...
別に見つめ返してもいいんだけど、何か恥ずかしくって出来なかった。
やっぱり一つの謎が解けたテンションの性なのかな?きっとそうだ。
実里ちゃんは無表情でいた。
さっきの睨んでくるような表情は綺麗さっぱり消えていた。
「....じゃあご飯が出来次第持ってきますので、露天風呂や景色などを見ながら待っていて下さい。....ごゆっくり」
実里ちゃんはそう言うとそっと玄関の戸を閉じた。
しばらく立ち尽くして私は玄関の戸をゆっくりと開き、実里ちゃんが何処にいるか確かめた。実里ちゃんはちょうど長い廊下の奥にいた。私はすぐさま戻り、事情説明をすることにした。
「おばちゃん。ごめんなさい!!さっきのはわざと間違えたんです!」



