首取り


「おっ!!風華いたのか!!」



アホ辰吾もそれに釣られて小走りで出ていった。

秀哉に至ってはさっきの私の行動で察して、真剣な表情でこちらを見つめてきた。あまりにも見つめてくるものだから何故か視線を逸らしてしまった。

ハッ。いかんいかん。まだ見てないやつが....

心でそう念じて実里ちゃんの方へ視線を向けた。

....やっぱり....


実里ちゃんは信じられないといった表情だった。それと同時にいつでも動けるような体勢だった。驚きの表情から次第に少し睨んでくるようになった。それに私は言った後すぐ向いて、おばちゃんが風華の名前を気づく前には実里ちゃんはこちらを向いていたのは確認済み。

さっき、実里ちゃんはこの旅館には自分含めて四人しかいないと言っていた。だが、たった四人でこの旅館をきりもり出来るのか?それにこんなに綺麗な旅館。歴史ある旅館なのにホコリ一つも見つからない。あまりにも綺麗過ぎるのだ。それにこの風華の部屋だってそう。家に帰った後ならまだしもまだ宿泊中の部屋なのにここまで綺麗なのはおかしすぎる。生活感の一つもない。

あぁやっぱり。私が今まで見てきた刑事ドラマで数多くあった。『詰まったら一旦原点へ』
原点ではなかったが、初心には帰ることが出来た。やはり身近にいる奴らから怪しんで行かないといけないと心の中で反省する。

間違いない....実里ちゃんは百%黒だ。