首取り


「それは残念だったね。明日には帰るの?」


「いや明後日かな?明日はもう一度チャレンジしてくるよ〜」


よほど明日のことが楽しみなのか凄く楽しそうに話す。
あまりにも楽しそうに話すものだから苦手だが行きたくなってしまう。

そして通話画面にいきなり恵実の顔が出てきた。

背景はおそらく旅館の部屋。
決して豪華ではないがボロいこともない。
いたって普通の和式の旅館といった感じだ。

あそこの近くに旅館なんてあったんだ....


「ここが私の泊まってる旅館の部屋で〜す」


そういいながら自分の顔を映しながら回って部屋を見せてくる。

住み心地が良さそうな部屋。
本当に楽しそうだなぁ
私も今度行ってみようかな?

そう思って画面を見ていたらにあることに気づいた。

部屋を見せてくる時に彼女の背後に白い服をきた髪の長い若い女の人がいた。
あまりにも一瞬なので良く分からなかったが
白目を向いて口を開けていたように感じた。


「ね?結構住み心地が良さげな旅館じゃない?」


恵実はさっきの女の人に気付いてない様子。


「恵実...部屋にいるのは恵実だけ?」


恐る恐る聞いてみた。


「何言ってるの風華?私だけに決まってるじゃん。」