ピンク色のカーテンをそっと引くと、リョータは静かな寝息を立てて眠っていた。
申し訳ないと思いつつ、遠慮なく揺り起こす。
さほど深い眠りではなかったのか、リョータはすぐに目覚めた。
「え……登坂さん……?」
「静かに。今、起き上がれる?」
「あ……うん」
リョータは目を丸くしたまま小さく頷いたけど、すぐに体を起こすことが出来ないようだった。慌てて手を貸す。
彼は目を丸くしたまま、早朝からここにいる理由を私の口から話されるのを待っているようだった。
頭の中で慎重に言葉を選びながら、口を開く。
「リョータ、もう一度走りたいって言ったよね」
「……うん」
「私、絶対にリョータを走らせちゃいけないと思った。安静にして、少しでも長く元気でいてほしいと思った」
静かに語る私の声に、リョータは真剣な面持ちで耳を傾けている。
そうやって私の話を真摯に聞いてくれるところ、すごくすごく愛おしい。
「でも、気付いちゃった。リョータにとって、何が本当に幸せなのか」
「登坂、さん」
「似た者同士だよね、私達。何があったって、陸上は絶対に切り離せないんだから」
申し訳ないと思いつつ、遠慮なく揺り起こす。
さほど深い眠りではなかったのか、リョータはすぐに目覚めた。
「え……登坂さん……?」
「静かに。今、起き上がれる?」
「あ……うん」
リョータは目を丸くしたまま小さく頷いたけど、すぐに体を起こすことが出来ないようだった。慌てて手を貸す。
彼は目を丸くしたまま、早朝からここにいる理由を私の口から話されるのを待っているようだった。
頭の中で慎重に言葉を選びながら、口を開く。
「リョータ、もう一度走りたいって言ったよね」
「……うん」
「私、絶対にリョータを走らせちゃいけないと思った。安静にして、少しでも長く元気でいてほしいと思った」
静かに語る私の声に、リョータは真剣な面持ちで耳を傾けている。
そうやって私の話を真摯に聞いてくれるところ、すごくすごく愛おしい。
「でも、気付いちゃった。リョータにとって、何が本当に幸せなのか」
「登坂、さん」
「似た者同士だよね、私達。何があったって、陸上は絶対に切り離せないんだから」



