晴れ渡る空の下で、君のために風となる。

「も……もしかして、リョータに何か……」


恐る恐る口にした文言に、彩音ちゃんの小さな肩が怯えたように竦んだ。

言外にされた肯定に、頭が真っ白になる。


「リョータ……っ」


病室に駆け込むと、ピンク色のカーテンは昨日と同じように締め切られていた。

久しぶりに会うとか、そんな悠長な緊張はどこかへ飛んだ。

嫌な動悸を鎮めるようにぎゅっと手を握り、そっとカーテンを開ける。


「……っ」


久しぶりに会うリョータは、ベッドの上で苦しそうに顔を歪めていた。

枕元にはビーンズのような形をしたトレイが置かれていて、氷枕も転がっている。


「と、さか……さ……」

「リョータ……」

「ごめ……来てくれたのに、こんなボロボロで」


眉間に皺を刻んで、それでもリョータは口角を持ち上げる。

やだ。やめて。苦しいくせに、私なんかのために無理して笑わないで。


「前も、言ったでしょ。リョータが謝ることなんか、なんにもないんだってば……っ」