「追試ある前提かよ。今回は追試ゼロだぞ。ま、ギリギリのやつもあったけど」
「え、嘘っ!?」
「なんで自分の首絞めるような嘘吐かなきゃなんねーんだよ」
信じられない。追試の多さでは定評のある康介が、まさか追試にかからなかったなんて。
私の考えていることが読めたのか、ぺしっと頭を叩かれる。隣を見上げると、康介は眉を下げて意地悪に笑っていた。
「目標が明確になったからな。今までずっとサッカーしかしてこなかったけど、それじゃダメだって思ったんだよ」
「目標?」
予想外の答えに首を傾げると、康介は数歩先を行ってからこちらを振り返った。
「俺、高校卒業したらプロになる」
「……え?」
「インハイでの俺のプレーを見た関係者の人が、声掛けてくれたんだ。サッカーやれるだけでよかったし、プロ入りとか正直全然考えてなかったけど……今回のことで、自分がどこまでやれるのか試してみたくなった」
その瞳にはっきりとした光を宿して雄弁に語る康介に、私ははっと息を呑む。
眩しい。康介はこうやって、いつも私の前を走っている。
「え、嘘っ!?」
「なんで自分の首絞めるような嘘吐かなきゃなんねーんだよ」
信じられない。追試の多さでは定評のある康介が、まさか追試にかからなかったなんて。
私の考えていることが読めたのか、ぺしっと頭を叩かれる。隣を見上げると、康介は眉を下げて意地悪に笑っていた。
「目標が明確になったからな。今までずっとサッカーしかしてこなかったけど、それじゃダメだって思ったんだよ」
「目標?」
予想外の答えに首を傾げると、康介は数歩先を行ってからこちらを振り返った。
「俺、高校卒業したらプロになる」
「……え?」
「インハイでの俺のプレーを見た関係者の人が、声掛けてくれたんだ。サッカーやれるだけでよかったし、プロ入りとか正直全然考えてなかったけど……今回のことで、自分がどこまでやれるのか試してみたくなった」
その瞳にはっきりとした光を宿して雄弁に語る康介に、私ははっと息を呑む。
眩しい。康介はこうやって、いつも私の前を走っている。



