靴箱に届いた、リョータからの最後の手紙。
読み終えた時に感じた違和感の正体が、今になってわかる。
弱々しく、乱れた字。それは、リョータの体調が悪くなっていっていて、彩音ちゃんが言っていたようにペンがうまく持てなかったからだったんだと思う。
「……っ」
沢山たくさん泣いたはずなのに、涙はまだ溢れてくる。
自分のことは多く語らなかったリョータだけど、何一つ嘘なんて吐いていなかった。
私に話せる最低限を、きっと全て打ち明けてくれていた。
なんて、淀みのない。
「ほんと、いい人好きになったなぁ……」
我ながら、見る目あると思う。
初恋がリョータでよかったって、心の底から思う。
それから、この恋を終わりになんかしたくないって……そう思うんだよ。
「返事、書こ」
鞄の中から、リョータのお母さんがくれた手紙を取り出して机に向かう。
絶対に無駄になんかならない。リョータの手で、この手紙を受け取ってくれる。
根拠なんてどこにもないけど、それでも私は。
リョータのことを信じてるんだ。
悲観的になんてなっていられない。前向きになって、練習にも真面目に取り組んだ。
読み終えた時に感じた違和感の正体が、今になってわかる。
弱々しく、乱れた字。それは、リョータの体調が悪くなっていっていて、彩音ちゃんが言っていたようにペンがうまく持てなかったからだったんだと思う。
「……っ」
沢山たくさん泣いたはずなのに、涙はまだ溢れてくる。
自分のことは多く語らなかったリョータだけど、何一つ嘘なんて吐いていなかった。
私に話せる最低限を、きっと全て打ち明けてくれていた。
なんて、淀みのない。
「ほんと、いい人好きになったなぁ……」
我ながら、見る目あると思う。
初恋がリョータでよかったって、心の底から思う。
それから、この恋を終わりになんかしたくないって……そう思うんだよ。
「返事、書こ」
鞄の中から、リョータのお母さんがくれた手紙を取り出して机に向かう。
絶対に無駄になんかならない。リョータの手で、この手紙を受け取ってくれる。
根拠なんてどこにもないけど、それでも私は。
リョータのことを信じてるんだ。
悲観的になんてなっていられない。前向きになって、練習にも真面目に取り組んだ。



