晴れ渡る空の下で、君のために風となる。

そんな……。

2年生も3年生も全滅。まさかの結果に、驚きを禁じ得ない。

まさか、1年生? いや、そんなわけない。去年から手紙のやり取りが始まってるわけだし……。

でも、一応。一応、確認だけしてみよう。


突然2つも上の先輩に訪ねられたら怖がられるんじゃないかと思い、私は職員室の扉を叩いた。

5時間目の授業を終え、コーヒーでブレイクタイム中のサトタツに声をかける。


「お、登坂。久しぶりだな、元気にしてたか?」

「うん、元気だよ。そっちは?」

「相変わらず。1年には登坂みたいに欠点ギリギリを衝くやつがいないから、ちょっと寂しいけどな」

「あはは、それテスト返しの度に言われたね」


先日の中間テストでも相変わらず全教科欠点のギリギリを攻めました。なんてふざけて言ったら、盛大に笑われた。