……晴れるよね、きっと。
分厚い雲がかかっていた私の心だって、こんなにも晴れやかになったんだから。
ダメだったらその時。真田に話を聞いてもらって、思う存分吐き出せばいいんだ。
例え別の行き止まりに辿り着いたとしても、今の行き止まりにいるよりずっといい。
「ありがと、康介。あんたに元気づけてもらうの、これで最後にする。あんたのお節介が必要なくなるように……やれるだけ、やってみる」
康介の目を真摯に見つめて言うと、彼は満足げに頷いた。
家に帰って、今自分が出来ることを考えた。
手紙を新たに書く? 靴箱の前で待ち伏せしてみる?
色んな案を挙げては打ち消し、結果一つの結論に達した。
幾度となく手紙のやり取りをしてきたけど、私はリョータのことをほとんど知らない。
手掛かりは、リョータって名前だけ。
だったら、手当たり次第に学校中の“リョータ”を当たっていけばいいんだ。
“俺がどこの誰かは明かせない”って言ってたけど、そんなこともう知るか。突然音信不通になるほうが悪い。
分厚い雲がかかっていた私の心だって、こんなにも晴れやかになったんだから。
ダメだったらその時。真田に話を聞いてもらって、思う存分吐き出せばいいんだ。
例え別の行き止まりに辿り着いたとしても、今の行き止まりにいるよりずっといい。
「ありがと、康介。あんたに元気づけてもらうの、これで最後にする。あんたのお節介が必要なくなるように……やれるだけ、やってみる」
康介の目を真摯に見つめて言うと、彼は満足げに頷いた。
家に帰って、今自分が出来ることを考えた。
手紙を新たに書く? 靴箱の前で待ち伏せしてみる?
色んな案を挙げては打ち消し、結果一つの結論に達した。
幾度となく手紙のやり取りをしてきたけど、私はリョータのことをほとんど知らない。
手掛かりは、リョータって名前だけ。
だったら、手当たり次第に学校中の“リョータ”を当たっていけばいいんだ。
“俺がどこの誰かは明かせない”って言ってたけど、そんなこともう知るか。突然音信不通になるほうが悪い。



