晴れ渡る空の下で、君のために風となる。

結果、私達のチームは惨敗だった。




試合を終え、真田と2人で体育館を二等分している緑のネットギリギリのところに座り込む。

得点板がある壁のほうは人が密集してて、反対側に逃げてきた形だ。

背後では、男子がバスケットボールを追っている。


「っていうか、あんなに全力でバスケやって大丈夫だったの?」


隣に腰を下ろした真田に聞かれ、私は首を傾げた。

そんな私に、彼女はまどろっこしそうに答える。


「寝不足なんでしょ」

「あぁ……。大丈夫だよ」


力拳を作って、大袈裟に笑ってみせる。

きっとまだ目は赤くて、あんまり説得力ないんだろうけど。


「ていうかさぁ、なんでゴールデンウィークなのに学校あるかねぇ」


顔の横にあった髪の毛を指先でくるくると弄りながらぼやく。

世間は大型連休だというのに、うちの学校はお構いなし。土曜日は学校があったし、昨日も今日も平生通り授業だ。

明日からは祝日だから授業はないけど、どうせならこの2日間も休みにしてほしかった。