晴れ渡る空の下で、君のために風となる。

そんな自分が嫌になって、もっと萎縮してしまってたかもしれないないなぁ。

だから、リョータの気遣いは私にとっても有難いものだよ。


“晴れ渡った空が好き。壮大で、自分がちっぽけに思える。そんな青空が”

私も、晴れ渡った空が好きだ。見上げればいつもそこにあって、途切れることのない空が真っさらだったら、気分も晴れやかになる。

その広さに想いを馳せることが出来たなら、悩んでることがバカバカしくなれたりするのかな。


“青空の下で、走ることを心の底から楽しんでいる登坂さんが大好きです”

前から思ってたけど……リョータの言葉はストレートで淀みない。

だからこそ素直に心に響くし、私まで恥ずかしくなったりもする。

でも、とっても嬉しいよ。ちゃんと届いてるよ。


“他意はありません”

他意ってなんだ。なんで、チクって胸が痛んだんだ。

自分でも、よくわからないや。