「彗月、日直終わった?」 「待っててくれたの?ありがとう」 「おー…行くか」 「…うーん、もう一回黒板消していい?」 「適当でいいだろこんなの…」 半分開けたドアにもたれて彼はため息をついた。 文句は言いつつも、私を置いて行かないでいてくれる親友にバレないよう、念入りに落書き跡をもう一度なぞる。