冷えた身体は熱っぽい唇に全神経を向けていて嫌でも感覚を拾ってしまう。 寝込みを襲ったあの日よりもずっと強く押し当てられる唇。 ちゅ、と音を立てて離された唇の代わりに骨ばった大きな手が私の唇に触れた。 「親友にキスしたいって思うわけねーだろ」 なんでこんなにも心臓が痛いのだろう。 「好きなんだよ、どうしたらお前は俺のことを見てくれるんだよ…」 泣きそうな声で囁いた彼が愛おしくて好きだなって思って。 「欲しがれよ、なんで諦めるんだよ。諦めないでくれよ…なぁ…」