この程度の喧嘩で壊れてしまうほど脆いものだったんだ。 私ばっかり好きで馬鹿みたい。 「…なんでお前には伝わらないんだよ」 日本人にしては珍しい青みがかった瞳がいらだちを含み揺れ動いている。 凛ちゃんに嫌われた、絶交された。 どうしようどうしようどうしよう 「凛ちゃん…ごめん、わたし」 好きになってごめん。 私が恋なんてしなければずっと一緒だったのに。 親友以上なんて望んじゃいけないのに。