「って、ことがあったわけだよ」


「なるほどね、それで緑川に避けられていると」


休日の早朝に呼び出された白鳥は、目の前で迷惑そうな顔をしてアイスコーヒーを飲んでいる。


「部活にも出ないし、教室ではイヤホンつけて本を読まれる」


「エグいくらいに避けられてるな」


「…なんでだよーわけわかんねーよ」


「それくらい自分で考えろ」


「いいだろ、亜湖の背中押したの俺だぞ」


「それについては感謝してるけどさ」