おでこに漢字を書くために前髪を横に流すとうめき声が聞こえたがまだ寝ている。 …いいな、猫毛のくせ毛。色も綺麗なセピア色。 寝入っていることをいいことに頭を撫で回す。 ふわふわの手触りは私にはないもので羨ましい限りだ。 …しかし格好いいなぁ。 寝ててこのかっこよさってズルくない? 「凛ちゃん…」 好き、だなんて言えない。 はぁ、アコちゃんにあんなに強く言って自分は…意気地なしのままだ。 それでもいいの、こうやって隣にいられるだけで十分だから。