傘を開き、左側に彗月を迎えるといつもとは違った香りが混ざっていた。 白鳥のつけている香水がうつったのだろう。 彗月が誰と付き合ったって俺にはなんの関係もないのに。 本当は気になって仕方がない。 俺のそばにいないと嫌だ。 彗月の隣は俺じゃないと許せない。 独占欲ってやつだろうか、初めてこんなに一つのものに執着した気がする。