「彗月…?」 「り、んちゃん」 油をさしていないロボットのようなぎこちない動きで振り返った彗月は、取り繕うように饒舌に話し出した。 「びっくりしたんだよ、白鳥が急に帰ろって。でも、用事を思い出したっていなくなって」 「驚くよね、さっきは手とか繋がれてたんだよ?白鳥が何考えてるかほんとにわかんない」 「彗月?」 「それで、あのね、変なんだよ…」 変なのはお前だろ。 泣きそうな顔して笑おうとするなよ。