「疲れた…」 アイツらがおかしなことを言うから妙に彗月を意識してしまう。 7月の爽やかな晴天を避けるように木の下で待つ彼女の肌は遠目でも白いことがわかる。 風に乱され、おさえる手から溢れる髪の色は艷やかな濡羽色。 気がついたらシャッターをきっていた。 バインダーに閉じ込めた彼女は遠すぎて、笑っているのか泣いているのか俺にはわからない。