「白鳥が来れないのは知ってるな?」 「はい、…まさか」 僕は目の前に立ち塞がる青山先輩の服装を見て気が付きました。 「俺が代打だ」 感情の起伏があまり激しくない先輩の虚ろな瞳は、これから起こる運命を受け入れたことによるものでした。 「団長ですか、ご武運を。では、僕はこれで」 嫌な予感が的中しないうちにこの場を立ち去ったほうが良さそうです。