「ほら、早くいけ」 「うん…ありがとうございました」 後ろ髪引かれる思いが無いとは言えない。 優しい優しい青山さん。 私には勿体無いくらいの。 幸せでした、ありがとうございました。 アコに勇気をくれて、可愛がってくれて、側にいてくれて。 一度だけ振り返りそうになったのをぐっとこらえて私は走り出した。