この関係を壊してでも伝えたいこと



楽しかったのも事実だけど実はちょっとだけ嫉妬してました。


一人の人にこんなに思ってもらえる緑川さんが羨ましいって。


緑川さんのことを話す青山さんはいつも、溢れ出しそうなくらい大量の幸せを抱えていた。


人を好きだと思える幸せさが伝わってきた。


本人は気がついていないみたいだけど。


「後悔しないようにね」


『位置について、よーいドン!!!!』


パン、と乾いた音と彼女の言葉に撃ち抜かれた。