「あーあ、転んじゃってる」 視線を戻すと数メートル先を歩いていた小学生が転んでランドセルから荷物をばら撒いたようだ。 「君、大丈夫かな?」 「…うっ、うん…ありがとう…ございます」 彼はすぐに小学生に駆け寄り、一緒に教科書を拾っていた。 「走るのはえーよ…」 プリントがふわりと飛んできたので、荷物を集めている少女に差し出す。 「はい、どうぞ」 「お兄ちゃん達ありがとう…」 照れたように笑う少女はお辞儀をして走り出した。