「彗月!!!?」 体当りするように扉を開けると目をつぶり、壁にぐったりともたれている彼女が。 綺麗好きの彗月がこんなに埃っぽい床に座るなんてどうかしている。 「彗月!おい、彗月!」 肩を揺するとバックリとあいた胸元から白い鎖骨が見えて嫌な想像を掻き立てられ、悪寒が背筋を走り抜けた。 「…あ、凛ちゃん?」 「彗月!よかった、何があった?」 「う、凛ちゃん」 「ん?」