「明日、発表会なのに……」

弱弱しいながらも訴えると、奏人は私の髪をなでながら微笑んだ。

「だから緊張している。よく眠れるように理沙が癒してくれよ」

「で、でも……寝坊したら大変だし」

「大丈夫」

何が大丈夫なの? と言おうとした唇は奏人によって塞がれてしまい、私はそれ以上抵抗の言葉を発せ無くなった。


結局奏人の気が済むまで抱かれてしまう。

最近のいつものパターンだ。

こうなってしまうのも、私が本気で抵抗しないからだと分かってる。

理性では次の日のこととかを考えて抵抗してみるんだけど、私も本心では奏人に抱かれたいと思っているから強引に来られると本気で断れないのだ。

これは、惚れた弱み?

「理沙、愛してる」

奏人が情熱的に囁きながら私の中に入って来る。

「あっ!……奏人!」

私は強すぎる快感に耐える為、奏人にしがみつく。

それからは夢の中。

余計な事は何も考えられず、奏人の温もりだけを感じていた。