こつん。

先輩が私のおでこを軽く人差し指で押す。

「茜、大丈夫?ボーっとしてるみたいだし、風邪ひいた?」

真っ黒な先輩の瞳が私を捉える。

「あ、はい。すみません、考え事してて。」

あんな恥かしい事、先輩にだけはいえない!


「かわいかったよ。」


・・・・・っ。

無自覚だからつらいっ!