「服は女物の服があるから俺の部屋からもってきて使ってね。」

私は小さく頷き、歯を磨いた。

お風呂は今晩使わせていただくことにした。

「じゃ、部屋戻ろ。」

先輩は歯を磨き終えた私の手をまたも引く。

こうやって見ると可愛いんだけどなぁ…。


いつでもいい。一人になる時間が欲しい。

一人で考えたいの。

これからのことと、

………この屋敷からの脱出方法を。