ドキリ、として振り返る…………


そこに居たのは紛れもなく廉くんで。


少し、息を切らしてた。



「どうしたの?
どこにいたの…?」


なんだか不安になって聞いた。


「悪い、なんもなかった?」


「うん、なんもないよ。大丈夫」

どこにいたの…?

うやむやになって、そこで終わってしまった。



なんだか気になって、うまく笑えない私………


「どうした…?
疲れたのか…?


休もうか」


近くの椅子に腰かける。


「優瞳…。これ…」


「何…?」


包みに包まれた不思議な箱。


開けて………思考が止まった。



「これ……………なんで?」


箱に入って居たのは私が欲しいと言った天使のネックレスだった。