「さっきは、本当にダメかと思った。


けど、廉くんはまた助けてくれた。


廉くんは、私を助けようとしてくれた。


その事実が、嬉しいんだよ。


怖いなんて思わないよ。


ありがとう、廉くん。


だから……



泣かないで」


気づくと頬を冷たい雨が濡らしてく…………



今気づいた。



俺は泣いていたんだ。