「…ッ、ぃ…ゃ。


離し…て。」


やだ、どうしてこんな事に。


大柄の男の手が伸びて片手だけで私の腕を壁に抑えられ、自由を奪われる。



びくとも動かない。


涙が零れ落ちそう。


「やべー、泣いてんの。まぢ興奮してきた。」


男が、私の服を脱がそうとキャミをずらす。


うまく、脱がせないのか私のミニスカートに視線を動かすと

ニヤリと笑う。


それが不気味でさらに恐怖を感じる。


「ゃぁ…めてぇ」


男の手が伸びて太ももを撫で下着を脱がそうと掴んだ。


もう……ダメだ!!!!


バキッ、と鈍い音がした。


瞬間…男の腕が離れてく……


男に馬乗りになって殴る廉くんの姿に  

息を飲む。


また…………助けてくれた。


安心して、また泣いてしまった。


糸が切れたみたいに、泣いてしまった。