「なんで…ここに?
お昼に退院って」

大きな胸板が間近に迫り両腕が私を包む。


私は、彼に抱きしめられていた。



「早く退院出来たから、急いで来たらなんか絡まれてる女の子がいるって聞いて、もしかしたらって来たら、やっぱり優瞳で…


一人で来させないほうが良かったかなって


後悔してた。


ごめんな。」


「…………………」


返事が出来ないでいる私の唇に、触れるだけのキス………ー



けど、それは暖かくて心が満たされてくる。

私…この人が好き…と心から感じた。



こんなにも震える恋を私は知らないから…。