ガヤガヤと、廊下まで聞こえる人の声…


当たり前の日常が、そこにある。


「おはよ~」

さらさらフワフワの髪を靡かせ、ニコリ、と入って来た優瞳。


男子は、頬を赤らめ下を向く。


「おはよ、天宮!今日、また、呼び出しだぜ。行こう」

何も気にならないのか、茶髪、ピアス、着崩れた制服の男は、軽く手を、掴み歩き出す。


これまた、彼女も気にならないのかそのまま歩き出す。


二人の影が消えて行くのをゆゆは、見てはため息を吐いた。


「優瞳は、天然だからね…」


苦笑いのゆゆに、クラスメートは頷く。


「あの人知らないんだね、優瞳ちゃんに彼氏いること」


爆弾発言の流愛!


「「「えーー!!!嘘!!」」」


みんな知らなかった様で、雄叫びがあがる。


肩を落としてる男子達。


クラスは、騒然となった。