「もうすぐ、退院だね」


ベッドの横の椅子に座り、リンゴの皮を剥いてうさぎにしては、皿に乗せる。


「ああ。ごめんな。ずっと休んでて」
優瞳の長いフワフワの髪をとく。


「大丈夫、うさぎさん食べてね」


皿を、見せてニコリ、と微笑む。

「あのさ………みんな居るんだよね。


その甘々な雰囲気どうにかしてよ」

頭を抱えるゆゆ。


それを、なだめる流愛。


苦笑いなお父さんと廉くんのおじさん、おばさん。


みんなが笑顔に慣れる場所に


私達はいる。