「廉くん…?
どうして…なんで…」


ジワリと涙が浮かぶ。


ワケがわからず彼を呼んだ。


地面が赤く染まってく。。



そんな彼を抱き起こして涙を流した………


まだ、何も伝えてないよ…?


まだ、私…


言ってないよ。

「ゆ…め。大丈夫…か?」



息をしている。


「どうして…私を助けたの!?」


涙が地面を汚してく…


「違うよ。あの時も、俺を助けたのは…君だった。


母親が車にひかれて泣きじゃくる優瞳に近づいた時…俺にくっついて離さなかった。


あの温もりだけ…は、忘れられない。



ごめんな。幼なじみぢゃない、ってそう言う意味ぢゃないんだよ。


俺は……………


お前が好きだ。」




俺は……………


お前が好きだ。



そして、俺は意識を失った。